ご相談者の属性・ご相談内容
年代:80代
性別:女性
ご相談内容:西東京市にお住まいのご依頼者は、過去に一度、公正証書遺言を作成されていました。しかし、その後ご主人が亡くなられるという家族関係の変化が生じたため、現在の家族関係にあわせたご遺言の作成を希望され、お知り合いの専門職の方を通じて当事務所にご依頼されました。
※プライバシー保護のため、一部実際の事例とは変更を加えている箇所がございます。
弁護士の対応・結果
ご依頼者は高齢のため施設に入居されており、当事務所や公証役場におもむくことが困難な状態でした。そこで、当事務所の弁護士が直接施設へと足を運び、どのような遺言を作成されたいかを入念におうかがいし、ご遺言の文案を迅速に準備いたしました。
今回は施設からの移動が難しいため、公証人に施設まで出張してもらう形で、最寄りの公証役場と協議・調整をおこないました。 現在、公証役場は予約がとりづらいことが多く、特に公証人に出張をご依頼する場合は、公正証書遺言の作成までに時間を要することが想定されます。ご依頼者がご高齢であることもあり、公正証書遺言が完成する前に体調をくずされるおそれもあったことから、弁護士においてまずは「自筆遺言」の文案をご準備いたしました。ご依頼者には、まず当該文案をもとに法的に有効な自筆遺言をご準備していただくことで、公正証書が完成するまでの空白期間における万が一のリスクを回避する対策を講じました。
その後、公証人に出張してもらい遺言を作成する予定だった日の直前、ご依頼者がおけがをしてしまうというアクシデントが発生しました。ご家族からご連絡をいただいた後、弁護士が速やかに公証人に連絡をとり、その日の遺言作成は一旦延期といたしました。 ご依頼者の回復を待って、新たな遺言作成日を公証人と再調整し、当日は弁護士が証人の一人をつとめる形で遺言作成に臨みました。当日は施設側が個室を手配してくださり、ご依頼者は普段生活をしている施設内の個室ということもあって、リラックスした感じでご遺言の内容を公証人にご説明いただくことができ、無事に公正証書遺言を完成させることができました。
まとめ
過去に公正証書遺言を作成していても、配偶者の逝去などその後に家族関係の変化が生じた場合には、現在の状況にあわせた遺言の見直し・再作成が重要です。また、高齢や施設入居によって公証役場へ出向くことが困難な場合でも、公証人の出張制度を利用することで遺言を作成することが可能です。当事務所では、公正証書遺言作成日までの期間におけるリスクに備えた自筆遺言の先行準備や、急なおけが・体調不良といった不測の事態における迅速なスケジュール再調整など、ご高齢のご依頼者が安心してかつスムーズに手続きを完了できるよう、トータルでサポートいたします。