遺言書の作成と併せて遺留分放棄の手続も行ったことで円満相続を実現できた事例

依頼者属性
東京都中野区在住80代男性
遺産種類
預貯金、不動産
相談に至った経緯
前妻との間に子どもがおり、再婚された男性が依頼者でした。
依頼者は、自身に万一のことがあった場合、相続人が前妻との間の子どもと後妻であることから遺された相続人がけんかをしないでほしいという思いをお持ちでいらっしゃいました。 また、依頼者は、現在は判断能力がしっかりしているものの、将来判断能力が低下してしまった場合のことを同居のご家族は心配されていました。
弁護士が対応したこと
本件では、将来、相続人間での紛争を極力防止するために公正証書遺言を作成することにしました。
依頼者と打合せをおこなった上で、希望に沿った文案を作成し、事前に必要書類と文案を公証人に確認してもらい、公正証書遺言作成当日は、弁護士が証人として立ち会いました。 また、配偶者(後妻)が既に遺言を作成していましたが、将来的な紛争を防止するため、遺留分の放棄の手続きもおこないました。
さらに、依頼者の判断能力が低下してしまった場合のことを同居のご家族が心配されていたため、成年後見と任意後見について詳しくご説明し、同居のご家族が任意後見受任者となる任意後見契約書を作成しました。任意後見契約書は公正証書にすることが必要ですが、この公正証書作成にも弁護士が立ち会い、無事に任意後見契約書が完成しました。
結果
ご契約から3か月で公正証書遺言の作成、遺留分の放棄、任意後見契約書の作成を終えることができました。
弁護士所感
当事務所では、迅速な対応を心がけております。
また当然のことですが、各種制度について深い理解を有しております。
遺留分の放棄は、令和4年司法統計年報家事編によると、令和4年の受理総数が876件にとどまる比較的マイナーな手続きですが、本件では、遺留分の放棄の手続きをご依頼いただいてから2か月以内に遺留分放棄許可審判を家庭裁判所よりいただくことができております。
遺言の作成、遺留分の放棄、任意後見についてご検討されている方は是非ご連絡をいただければと存じます。